Q1.〜TVであこがれのミュージシャンのギター演奏を見て自分もやってみたくなりましたがギターについてまったくわかりません。なにからはじめればよいのでしょうか。 A1.〜まずは、おおまかなギターの種類を知りましょう。 ギターは生の自然な音を楽しむアコースティック・ギターと電子音で大きな音までボリュームをあげたりできるエレキ・ギターとに分かれます。両方の機能をひとつにしたエレアコというものもあります。 Q2.〜じぶんひとりでギターで歌いたいのですがどのギターがよいのでしょう。 A2.〜生音ならアコースティック・ギター(フォークギター)からはじめる方が多く、ときどきクラシックギターでも行われます。 エレアコやエレキギターなら内臓マイクのため特にステージでの演奏に向いています。 アコースティック・ギターは略してアコギとも呼ばれ、この楽器にマイク装置を取り付ける場合もあります。 Q3.〜ギター演奏をやってみたいのですがどのギターがよいのでしょうか。 A3.〜この場合は注意が必要です。歌わずに演奏を楽しみたい方は自分の考えているアーチストがどのギターで演奏しているのかを調べる必要があります。あるいはアーチストの名前や曲名をあげて楽器店に問い合わせるとよいでしょう。 Q4.〜クラシックギターとフォークギターの違いがよくわかりません。 A4.〜ギターの機能の差はありません。クラシックギターの場合ウクレレのようにナイロン弦を使用します。フォークギターはスチール弦と言って強靭な針金の弦を使用しています。フォークギターにナイロン弦を使用しても問題ないのですがあまりやりません。音の違いについてはクラシックギターの場合はピアノのようなまろやかな音でフォークギターはチェンバロのような金属音です。 Q5.〜クラシックギターとフォークギターの音楽のジャンルの違いがよくわかりません。 A5.〜どの楽器にも元来、使用されてきた長い歴史があり名曲や名演奏があります。 フォークギターのルーツはアメリカですがさらにたどるとスペインのクラシックギター(以前ナイロン弦のまえにガット弦だったのでガットギターと呼ばれた)にさかのぼっていきます。ギターの祖国はスペインになります。またフォークギターが発展してエレキギターが誕生したわけです。 初期のフォークギターは主にアメリカの黒人たちが弾いていました。スペインのクラシックギターはバロックの時代(1500〜1600年のころ)にさかのぼります。 はなしを現代にもどしますとフォークギターやエレキギターがポップス(ポピュラー)の代表的な楽器になります。独自路線的なクラシックの道を歩んできたのがクラシックギターですがまれにポップスにも顔を出します。ブラジルのボサノバなどは主にクラシックギターで演奏されます。 Q6.〜クラシックギターやフォークギターはどのくらいの期間習えば弾けるのでしょうか。 A6.〜ごくやさしい曲であれば半年たらずでも発表会などでひけるようになりますがよく混同されがちなことは自分がひきたいと思っている曲をすぐ習えると思っている方が案外多いことです。この場合はほとんど無理と考えるのが正しいでしょう。頑張って2年でなんとかその曲の音が出せたとしても演奏というにはおぼつかないでしょう。原因はプロの演奏を聞いてそれをやりたいと思うことにあります。プロが演奏している作品にはやさしい楽譜があまりありません。そのような習い方は時間のむだかも知れませんから階段をゆっくりのぼっていくのがよい方法でしょう。高望みをすてれば2年でも良い結果が出てきます。良い先生を見つけることも無難な行き方でしょう。 Q7.〜プロのギタリストを目指す場合どのようにしたらよいのでしょう。 A7.〜誰でもプロになれるという考えは適当ではないかも知れません。まずプロというからにはおおやけに認められる必要があります。あるいはそのような機関から認定をうける必要があります。そのためにはある程度の人生の時間をギターにささげられることと自分がギターに向いているか見極めることが必要です。努力と才能と身体能力と環境と経済的に恵まれた条件がそこそこ必要です。 まずはギターを習ってみてから考えても遅くはないでしょう。いずれ人生に役立つことでしょう。 Q8.〜ギターを独学で学んでいます。何か問題があるでしょうか。 A8.〜独学で学ぶこと自体は無駄にはなりません。しかし限界がありますからいつかは習ってみることをお勧めします。 Q9.〜気軽にギターを習ってきましたがそろそろ教室ぐらい開いてもかまわないでしょうか。 A9.〜教室を構えることになるといずれ様々な責任がのしかかってきます。それらをクリアできる実力は相当のものが必要です。偽りの実力では身がもたないでしょう。 |